潘功勝が警告：貿易緊張が世界の金融安定に影響
中国人民銀行の潘功勝総裁は23日、米国ワシントンで開催されたG20財務大臣および中央銀行総裁会議で講演し、現在の世界経済は高度な不確実性に直面していると強調しました。経済の断片化や貿易の緊張がグローバルなサプライチェーンの混乱を悪化させ、金融市場の安定および世界経済の成長に深刻な挑戦を提出しています。
潘総裁は、現在の国際経済環境が地政学的衝突、単独主義の台頭、保護主義的な措置の影響を受けていることを指摘。このため、世界の産業チェーンやサプライチェーンは衝撃を受け、金融市場の動揺を引き起こし、世界経済の成長を妨げる内生的な動力が弱まっています。彼は、各国が共同で努力し、世界経済が摩擦と不信感に満ちた方向に進まないようにするべきだと呼びかけました。
彼は、保護主義と貿易障壁に反対することを強調し、「貿易戦争や関税戦争には勝者はいない。単独主義や保護主義には出口がない」と述べました。潘総裁は、中国が引き続き外国への開放政策を推進し、WTOを核心とした多国間貿易体制を支持することを再確認しました。さらに、より包摂的で公正なグローバル化の枠組みを構築し、世界の経済と金融の安定を守るために積極的に活動すると述べました。
