アメリカ4月の雇用増加率が鈍化、製造業の雇用比率が歴史的最低水準に近づく

アメリカの労働省労働統計局(BLS)が5月2日に発表したところによれば、2025年4月の非農業部門での新規雇用は177,000件で、市場予想の130,000件を上回りました。しかし、2025年2月と3月の新規雇用はそれぞれ102,000件と185,000件に下方修正され、合計で58,000件が修正されました。
4月の失業率は4.2%で横ばいを維持しており、市場予想に一致しています。2021年11月以来の最高水準です。4月の広義失業率(U6)は3月の7.9%から7.8%に減少し、1月以来の最低値を記録しました。
労働市場の指標である「雇用人口比率」は、季節調整後で4月に60.0%に達し、前年の60.2%を下回りました。民間の労働参加率は3月の62.5%から62.6%に上昇し、1月以来の最高値ですが、前年の62.7%には及びません。
賃金に関しては、4月の民間労働者の平均週労働時間は34.3時間で、市場予想の34.2時間を上回っています。しかし、平均時給の月次増加率は3月の0.3%から0.2%に低下し、年次増加率は3.8%で、2024年7月以来の最低水準に留まり、市場予想の3.9%に達しませんでした。
さらに、製造業の週平均労働時間は3月の40.2時間から40.0時間に減少し、1月以来の最低水準です。製造業の雇用数は1,000人減少し、1276.5万人に達しましたが、2024年10月の1275万人をわずかに上回っています。製造業が占める比率は3月の0.08059から0.08012に低下しており、1939年以降の最低水準です。
また、2025年4月にアメリカの連邦政府機関の雇用者数は9,000人減少し、2024年2月以来の最低水準を記録し、過去3カ月間で26,000人減少しました。
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