蔡司、台湾半導体産業にチップの故障解析基準を提供

蔡司台湾のゼネラルマネージャー、章平達氏は同社が今後もイノベーション資源を統合し、学術機関と連携して台湾のAI産業の発展を加速させる方針を示しました。蔡司は2020年に台湾に半導体ソリューション事業部を設立し、今後10年間で100億台湾ドルを投資する計画を発表しています。このうち3億台湾ドルは竹科にイノベーションセンターを設立するために使用される予定です。
AIアプリケーションの普及が進む中、台湾の半導体企業は昨年、収益が新たな高水準を記録しました。蔡司は過去3年間の収益成長率が50%に達し、今後数年間での成長が期待されています。章氏は現在、台湾で約400人を雇用しており、今年はさらに50人を新たに採用する計画です。
蔡司は2018年から5年間で5つの事業ユニットを台湾に設立しており、視力ケアや医療技術、工業計測等の分野にわたる展開がされています。これにより、蔡司は台湾をグローバルな戦略的な要素として位置付け、投資を継続的に拡大しています。
蔡司台湾の工業計測ソリューションディレクターの厳子登氏は、AIサーバーの供給が不足していることに対処するため、緊急対応チームを設立し、顧客に迅速な検査と分析サービスを提供しています。今後、台湾での投資によって、AIサーバーのPCB、液冷、コネクタ、L10/L11プロセスの4つの主要な加工の故障解析基準を提供する予定です。
蔡司はCOMPUTEXにおいて最新のAIサーバー検査ソリューションを展示し、関連技術セミナーを通じて顧客の研究開発や生産問題への迅速な対応を実施します。この取り組みにより、台湾半導体の技術水準向上が期待されています。
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