為替損失の影響!富邦金が5月に579億円の損失、蔡明忠が反応を示す

金融大手の富邦金(2881)は、新台湾ドルの急激な上昇の影響を受け、5月の単月の税引後純損失が579億NTドルに達し、17ヶ月ぶりの損失記録を打ち立て、市場に衝撃を与えました。主な原因は、子会社の富邦人寿が為替差損の影響を受け、月間で914億NTドルの大きな損失を計上したことでした。
これに対し、富邦グループの会長である蔡明忠はインタビューで、「為替損失というものに関しては、誰も確定的なことを言えない」とコメントしました。公告によると、富邦銀行、富邦産保険、および富邦証券の5月の業績は堅調だったものの、富邦人寿は新台湾ドルの為替レートの急激な変動により巨額の損失を被り、全体の業績を押し下げました。
今年の初めから5月までの累積税引後純利益は394.9億NTドルで、1株当たりの税引後益(EPS)は2.89NTドルです。富邦金は、5月に新台湾ドルが米ドルに対して6.98%上昇し、1989年以来の最大の月間上昇幅を記録し、富邦人寿がヘッジを行っていない米ドルポジションに対して膨大な為替損失が生じたと指摘しました。
資本構成を安定させるために、富邦人寿は監督機関に対し為替準備金の増提を申請し、合計270億NTドルを損失の補填に充てています。会社はリスクを管理するためにヘッジ戦略を弾力的に調整することを強調しています。為替損失の影響にもかかわらず、富邦人寿の保険料収入は成長を続け、5月の初年度保険料は536億NTドルに達し、前年比で15%増加しています。
蔡明忠は「富邦の持続可能な未来フォーラム」に出席した際のインタビューで、為替損失が今後拡大するかどうかについて「これは予測できない」と述べ、5月の台湾の輸出が38%増加し、歴史的な新記録を達成したことから、経済の活力が依然として充実していることを強調しました。台湾株の将来の予測については、「台湾株の予測者はいない」と笑いながら語りつつも、台湾経済の将来については楽観的な見方を示しました。
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